〔004〕雌阿寒岳(1,499m)

2010年09月21日(当時61歳)


日本百名山に戻る

登り:1時間56分
下り:1時間50分

前日の移動
  夕張岳登頂後、無料の道東道にて足寄ICまで走り、R241途中で足寄温泉に入る。標高の低い地点で道の駅等を探したが、結局、登山口である雌阿寒温泉に着いてしまい、綺麗なトイレのある無料駐車場で車中泊とする。

コースタイム:3時間46分 (+ハイキングコース1時間03分)
ウィキペディアから
  阿寒の名を冠する山は他に二座あり、雌阿寒岳の近くに阿寒富士(1,476m)、少し離れて雄阿寒岳
(1,371m)がある。 何れも火山である。 雄阿寒岳と阿寒富士は今のところ静かだが、雌阿寒岳は現在もさかんに活動している。 登山道はオンネトー湖畔からのものと雌阿寒温泉からのもの、他に阿寒湖畔からのものなど数本があるが雌阿寒温泉とオンネトーからのものがよく利用される。 両コースの場合、山頂までは夏場の標準的な登山の場合で3時間程度。 標高差は約800m程度。 北海道の山の中でも比較的登山道の整備もよく、コースからの眺望も良好で家族連れや初心者にも上りやすい山である。
  ただし活火山のため登山が制限される場合があるのと夏場でも悪天候に注意は必要である。
Road Map :R241の足寄国道を西進し、道々664号線をオンネトー湖に向かう。
Route Map:雌阿寒温泉から登り、お鉢を半周してオンネトー湖側に下山してハイキングコースで
            雌阿寒温泉に戻る。
雌阿寒岳は大好きな山だ。
  前回、登った時もガスの中であったが、火山性の素晴らしい山と感じ、
今回も斜里岳移動途中の山として雌阿寒岳を選んだ。 1時間も登れば高山帯に達して、大展望が得られ、活火山の火口は荒々しく雄大だ。
今日登った限りでは雌阿寒側からの往復で充分な感じがした。
今日の温泉
  野中温泉には3回目であり、掛け流し温泉で200円は堪らない値段だ。今日は早い時間での入浴となり、浴槽では一人ぼっちだったので徹底的に
体を洗いたかったが、硫黄泉なので石鹸が泡立たない。
観光ドライブ
  温泉を上がってもまだ昼前、ブラブラと車を走らせ、阿寒湖畔、懐かしの雄阿寒岳登山口、摩周湖を見学しながら斜里に移動する。
雌阿寒岳 九合目分岐 七合目 五合目 三合目 登山口
7:39 8:02 8:11 8:33 8:57 9:29
雌阿寒温泉P 登山口 三合目 涸れ沢 五合目 八合目 阿寒岳
5:43 5:45 6:18 6:32 6:46 7:16 :39
日本百名山』 標高千m、五合目から上は高山帯となり大展望が得られた。
標高差:登り770m、下り839m

北海道足寄郡足寄町茂足寄

道路を2分も歩けば前回と同じ登山口に着いた。
入口には登山届けポストあり。
”雌阿寒温泉”の広い駐車場には綺麗なトイレも隣接してる。
昨夜は大荒れの天気で強風が吹き雨も降ったが、今朝は雨は
上がってくれた。 5時43分に駐車場を出発する。
13分にて ”一合目”に着く。
アカエゾマツの根っこがむき出しの登山道が続く。
展望の利かない樹林帯ではあるが、明るくて雰囲気は良かった。
27分にて ”二合目”を通過する。
前回登頂時の記憶が残っている木の根っこ道がまだまだ続く。
この根っこが土留めとなり、登山道の崩壊を防いでいるんだろう。
見た目ほどは歩き難くはなく、かえって歩き易いくらいだ。
標高の低い間はハイマツの背が高く、ハイマツをうるさく感じる。
前方に山頂が見えてきたが、バッチリとガスが掛かっている。
この時点では晴天率0勝3敗の感じがした。
35分にて ”三合目”に着く。 ここまではアカエゾマツの針葉樹林帯であったが、この先からは高山帯のハイマツ帯に入っていく。
短時間で展望の良い高山帯に入れるのが ”雌阿寒岳”の魅力だと思う。
涸れ沢の向こうに四合目の標識が見えていた。
この辺りからは高山帯に入っており振り返れば大展望が得られていた。
49分にて ”四合目”に着く。
少し下り ”涸れ沢”を渡って、対面に登り返す。
”四合目”から振り返り見る。 ハイマツ帯が広がり、左端には
”オンネトー湖”が少しだけ見えていた。
”オンネトー湖”が良く見える様になってきた。
際立った山が無く、景観は単調だ。
今朝の先行者はこのジジーだけの感じだ。
一緒に歩こうと思ったが、余りにもペースが遅く、先に行かして貰った。
天気は悪いが雨が降ることもなく、展望も終始得られている。
この辺りからハイマツも少なくなり、岩道が多くなってくる。
1時間03分にて ”五合目”に着く。
ハイマツの背丈は低くなり、感じの良い道になってきた。
”岩にキノコ”てな訳はない。
ガス濃度測定器又は警報システムと思われる。
1時間24分にて ”七合目”に着く。
風が強くなり、ガスが吹き抜けていく。
ガスを抜けたが更に上空に薄雲があり、晴天下とはいかなかった。
上部に見えている範囲は火口壁であり、
あの向こう側には火口が広がっている。
雲が掛かっているが、どこからでも展望台であり、
振り返るごとに見とれてしまう。
大きな岩が点在する道になってきたが、山歩きは
こうでなきゃの感じで、こんな道が一番楽しく歩ける。
火口壁から ”赤沼”を覗くと側壁から音を立てて
噴気が噴出してるのが見えた。
1時間47分にて ”九合目”に着く。 ここは既に火口壁だ。
火口壁を山頂へ進んでいる途中で見た ”剣ヶ峰”(1,328m)と噴煙を上げる ”中マチネシリ火口”。
今日一番の感激出来る大展望だった。
又しても山頂には誰も居らず、強風の中、カメラが飛ばされない
様にセットしてみすぼらしいおっさんを記念撮影する。
後ろに見える富士山状の山は ”フップシ岳”。
1時間56分にて ”雌阿寒岳”(1,499m)に着く。
九合目火口壁に登ってからは超強風に曝され、飛ばされないように
ストックで支えながら山頂まで来た。 気温は11℃、風が強いので
体感温度が低く、手はかじかんでいる。
山頂の火口壁は風が吹いて寒いので早々に ”阿寒富士”側に下山に入る。
お鉢周りをするが、こう言う火山性の景観が大好きである。
お鉢廻り途中から ”青沼”を見る。 ”青沼”側も噴気を盛んに上げていた。
下山32分にて ”七合目”に着く。
ここまでザレ場の穏やかな下りだった。
下山23分にて ”九合目”に着く。 ”オンネトー”側は山にガスが
ぶち当たり真っ白な状態になってしまった。 九合目は ”阿寒富士
分岐”であるが、このガスなので予定の ”阿寒富士”は中止した。
54分にて ”五合目”に着く。 この辺りから針葉樹林帯となり、
同じ様な景色が続き、退屈な道となる。
40分にて ”六合目”に着く。 ”六合目”の前後は
ハイマツ帯であり、枝が張り出し歩き難い道であった。
1時間18分にて ”三合目”を通過する。
1時間08分にて ”四合目”に着く。 同じ雰囲気の同じ景色が続き、
下山するだけの消化ゲーム状態なので既に嫌気が差している。
余りにも退屈な道なので目に付いたキノコを撮り溜めてみた。 名前を調べる気はないので悪しからず。
1時間32分にて ”二合目”通過。
相変わらず代わり映えしない景色で見所は何も無い。
ネットで有名な ”コロロ”に遭遇。 ラブラドールの大きな犬はハイカーにぴったりと寄り添っていたので飼い犬かと思ったが、登山口から付いて来た犬らしい。 帰宅してからネットで調べてみると天才山岳犬
モコとコロロの2匹が沢山紹介されていた。 雪山も登っているのだ。
俺もお前のガイドで登りたかったなー。
初めて整備された階段道が現れた。
1時間40分にて ”一合目”通過。 精神的我慢も後少しだ。
登山口は ”オンネトー国設キャンプ場”の駐車場横にあった。
奥にキャンプ場の管理棟と併設するトイレが見える。
管理棟横に遊歩道入口があった。
1時間50分にて ”登山口”に着く。
やっと展望の無い退屈な道から開放された。
道遊歩道を進むと ”オンネトー湖畔”に出た。
この辺りは遊歩道が入り乱れており、散歩していた管理人に道を教えて貰う。
湖畔の遊歩道は雰囲気が良く気持ち良く歩けた。
えらく距離が短いので一瞬喜んだが、
”雌阿寒温泉”へ戻る道ではなかった。
沼原の展望の良い場所に出る。
夏には沢山の花が咲いていることが予想された。
緩やかではあるが、どんどん登って行く。
まさか山歩きになるとは思っていなかった。
ここも見所は何も無い退屈な道が続く。
湖畔の遊歩道を離れてハイキングコースと呼ばれている道に入って
行くと、俄然、雰囲気が悪くなり、展望のまったく利かない嫌な道
となる。モミの木が登山道におい被さる様になってきた。
雌阿寒温泉に戻り、道路から雌阿寒岳を見上げる。
風が強いのでガスは相変わらず、切れたり乗ったりしていた。
笹原の木道を抜けると1時間で駐車場に戻ることが出来た。
長い長い移動道であった。
”野中温泉”の駐車場に車を移動させる。 停まっているのが我が
レンタカー ”イプサム”。 2万7千円/7日間と超格安であり、
7人乗りなのでゆっくりと寝ることが出来た。 後部には札幌の
鉄人がセットしてくれた物干しロープが張ってある。
最初、クマのウンコかと思ったが、良く見るとキノコだった。 枯れているのではなく、立派に生きている。

北海道 観光ドライブ


まずは ”阿寒湖畔”に行ってみる。 周辺は観光ホテル、お土産屋の立ち並ぶ観光地となっており、
有料駐車場ばかりなので、コンビニで買い物をして、そのまま車を停めさせて貰った。
残念ながら、ここからは ”雄阿寒岳”は見えなかった。
登山口から見上げる ”雄阿寒岳”。 個人的には優しい
”雄阿寒岳”よりも荒々しい雌阿寒岳の方に魅力を感じる。
雄、雌の山名の付け方が逆の様な感じがした。
次に'08年に登った ”雄阿寒岳”の登山口に行ってみる。
まだ記憶に新しい懐かしい景観だ。 登山口の駐車場には4台程の
車が停まっており、その中の一人とは後日、山で出会うことになる。
”双湖台”近くから見た ”雄阿寒岳”は富士山の様な綺麗な
山容をしていたが、山頂にはガスが乗ってしまっていた。
”双湖台”から見た ”パンケトー湖”と ”ペンケトー湖”は
遠景過ぎて絵にならない。 特に ”ペンケトー湖”はここ
からだと殆ど見えていない。
”摩周湖”に来るのは3度目であるが、
初めて霧の無い ”摩周湖”を見ることが出来た。
薄曇、逆光で冴えない景色だあるが、3度目の正直で
景色が見れただけでもラッキーと自分を慰める。
霧の ”摩周湖”に行ってみた。 第一展望台の駐車場は有料で
あったので車を走らせていると無料の ”第三展望台”があった。
第二展望台は見当たらず。
噴気を上げて荒々しい ”硫黄山”の向こうに ”斜里岳”が望めた。
山頂にはガスが掛かっていないが、明日は晴れてくれるだろうか?
遠景ではあるがけ知床連山 ”羅臼岳”も見えていた。
羅臼岳の山頂は微妙な天気の様だ。 後日談ではあるが、
この日、九州からの登山ツアー客は強風で ”羅臼平”で撤退したらしい。
途中敗退
2010年度の北海道の山遠征
09/19 09/20 09/21 09/22 09/23 09/24 09/25 09/25
樽前山 夕張岳 雌阿寒岳 斜里岳 暑寒別岳 余市岳 樽前山 風不死岳
めあかんだけ
”八合目”周辺は大岩ゴロゴロで山らしい雰囲気になってくる。
遮る樹木は無く、バツグンの展望が得られた。
2023年9月14日改定
中腹域ではハイマツの背が高く、歩行の邪魔をしてくれる。
阿寒岳山麓はきのこの森だった。
食用キノコを判別出来る能力があればどんなに楽しい森だろうか!
リベンジ
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